手の震え:本態性振戦

〇振戦
振戦という身体の震えが起こる症状があり、手の震えにお悩みの方も多くいらっしゃいます。書き物をしている時やお箸を持つときに震えが起こる場合や、リラックスしている時に手の震えを感じるという方もいらっしゃいます。脳や身体の病気である場合が一番心配になりますが、「本態性振戦」といって震え以外に特に異常のない状態もあります。

〇本態性振戦とは
原因不明とされる振戦です。震え以外に特に身体に問題がないために、生活習慣によって支障がなければそのままにしがちな症状です。長い期間手が震えている場合はまず病院に行くことが最優先ですが、そこで異常も特になく原因不明となるとストレスが疑われます。

〇ストレスが原因になるかチェックをしましょう

自覚してストレスがあるかがポイントです。ストレスは、肉体的・精神的と、化学的ストレスという3つに大きく分けられます。肉体的な疲労や精神的な不安などがイメージしやすいですが、栄養バランスの乱れや酸素不足などが化学的ストレスと言われます。

・身体を動かし疲労度を日々チェックする習慣があるか
・精神的な疲れを解消するリラックス法をいくつ思いつくか
・偏った食事になっていないか、呼吸が浅くないか

自分の生活習慣にストレス管理の項目が自然と組み込まれているかチェックしてみてください。他にも寒暖差や音、光、などもストレスになること、呼吸の話では浅さだけでなく、ほこりやタバコの煙、化粧品や掃除用具、大気汚染などの生活環境も影響します。日常の小さなストレスに注意してみてください。
ちなみにリラックス法に関しては、自分なりのストレス解消法が最低10個くらい思いつかない場合は少ないと思ってください。ストレス解消は、内容よりもその数が多さが重要とされています。例えば運動するというストレス解消法があっても、散歩とランニングと筋トレに分けて3つのストレス解消法に、というように細かくすると増やしやすいです。

〇手の震えを整体で改善する方法

病的な異常がない時に考えられる一つのケースに、「身体が不調に対して正常にサインを送っている状態」である場合があります。身体は痛みやしびれ、疲労感などその時に解決したいストレスに応じてサインを出します。そのサインが震えという形で表れているということです。ハードな運動で筋肉痛を感じたり、ずっと正座をして足がしびれるのは身体にとっては正常な反応になりますので、震えがそのようなケースに当たるかを判断をしたいです。

今回の症状では、「手が震えるが脳に異常はない」という状況です。指示を出す脳に異常がなければ、指示の伝達中の問題、受け取る側の問題が考えられます。
神経伝達がどこかで阻害されているとすれば、筋骨格のバランスを取ることで流れをよくすることができます。また神経圧迫が起こっているならば血管への影響も一緒に起こるために循環不良を起こします。手先などの末端に血が行き届かないと酸欠を起こし正常に機能しなくなります。姿勢の悪さで呼吸は思っている以上に浅くなります。酸素を運ぶ機能、酸素を取り込む機能の二つを正常化する観点からも、筋骨格バランスの改善は必須です。

以上のことから手の震えの原因が、ストレスかも?という方、姿勢が悪く運動習慣が少ない方、循環不良が気になる方、そして日々のリラックスが足りていない方は、整体で身体のバランスを取りつつ体液循環を促進しながらゆっくりほぐしていくことで、症状の改善を目指すことができます。
本態性振戦は、何かをしようとする時やリラックスする時に出やすいことから、身体の緊張とリラックスの切り替えがスムーズになれば症状を緩和させることができます。
気になる方は、ぜひお気軽にご相談ください‼

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