女性ホルモンと手指の不調

こんにちは!
腕の専門整体を担当している須田です。
今回は、「手指や手首の不調が女性に出やすいのはなぜ?」というご質問をいただきました。
はっきりとした原因があるわけではないので、一般的に考えられている理由と基本的な男女差から考えていこうと思います。

女性に出やすい症状

腱鞘炎・ドケルバン病、ばね指、手根管症候群など、手首から指にかけての辛い症状でお悩みの方がかなり多くなっています。そしてこれらの症状は、圧倒的に女性に発症しやすい!というデータがあり、男女比でドケルバン病は1:7、ばね指は1:6。これ以上と言われることもあるほどです。
さらに年を重ねるにつれて発症数が多くなり、60代が一番多く、70代になり減少することから更年期など女性ホルモンの分泌量の変化に影響を受ける可能性が一般的には考えられています。

女性ホルモンが減ると不調が出る?

なぜ女性ホルモンの分泌量の変化が不調の原因と考えられているかは、女性ホルモンの持つ働きにあります。

女性ホルモンはその名前の通り女性らしい身体をつくる働きをイメージする方が多いでしょうが、女性の基本的な成長・代謝にも関わります。

役目の一つは、骨の成長・代謝と関節の健康管理です。減少すれば骨の密度に影響し軟骨の栄養が不足するなど手指関節の不調を起こしやすくなる可能性があります。
もう一つの大事な役目として、体内の水分の管理をする働きがあります。ホルモンバランスの乱れは浮腫(むくみ)を起こし、内圧が高まることで関節のストレスが増します。軟骨の水分量が減れば関節のクッション性が下がり不調が起きやすくなるでしょう。

このような特性を持つ女性ホルモンは、必ず年齢とともに減少するため不調も多くなると推測されています。しかしホルモンバランスが影響するのは決して手指のみでなく身体全体のことと言えます。これだけでは膝や股関節、肩関節などどこに不調が出てもおかしくない状態と言えます。

男女の筋肉量の差

男女に現れる違いの中で、見た目に表れるシンプルな差が筋肉量です。
ここでのポイントは、体の中で腕の筋力がもっとも男女差が出るということです。スポーツ選手にも当てはまるほど大きな差ですから、特に運動習慣のない方は要注意です。
筋肉は身体を動かすだけでなく、

・体液循環を促進するポンプとしての作用
・熱を作り体温調整をする作用
・骨や関節を支えるコルセットとしての作用
・骨や関節を衝撃から守るクッションの作用

という働きをもち、この役割をしっかりこなしてもらうには筋肉を育て使うことが大切です。

日常的な運動に当てはめると、足なら「歩く」という体にも脳にもストレスの少ない運動が可能です。反対に手はスマホやパソコンの操作、家事育児といった不規則な負荷に対応して動いています。
ストレスと隣り合わせの作業的な運動の継続は、筋肉量の問題と相まって手の不調を引き起こす原因となり得ます。

まとめ

関節の健康に関わる女性ホルモンの減少による影響は確かにありそうです。
しかし原因というには部位が限定的になりすぎているように思いますので、やはり手・指・腕を休ませケアをする時間をつくることが何よりです。
腕は年齢とともに筋力の低下や冷え、むくみが生じやすくなるでしょう。それらが起こる前に必ず感じているであろう疲労に敏感になり、マッサージやストレッチといったケアをしておかないといけません。女性ホルモンの減少するタイミングで筋肉が健康でなければ関節を支えられません。

すでに痛みが出ている場合は、何か工夫しようとせずにとにかく手を休めてください。
できるだけ手を動かさないようにした生活はとても不便ですが、休めないで不調を取り除くことは難しいです。
手を休める代わりに、首・肩・胸・背中の筋肉を丁寧にケアする時間をつくり手先への循環を促進できれば徐々に回復していくでしょう。
手が疲れる方は、同時に目の疲労が多く見られます。手を休める時は、一緒に目を休めると効果的です。
手指の不調が気になる方はぜひ試してみてください。

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