テニス肘の改善①胸椎、②頸椎に続いて肘の不調がラケットスポーツにおける手打ちから起こるケースに関しての紹介です。
肘まわり、腕をいくらケアしても治らない方など、参考になれば良いと思います。
今回は股関節の硬さが誘発する手打ちフォームを見ていきましょう。
股関節の役割
・股関節は下半身の力を上半身に伝える基盤です。特にテニスでは踏み込みや体重移動でスイングのパワーを生むのにとても重要です。
制限されやすい部位
・股関節の内旋、外旋
股関節の内、外への回旋動作を内旋、外旋といいます。
内旋が不足すると右打ちで左足の踏み込みが弱くなります。外旋が不足すると体幹のひねりが制限されます。
・腸腰筋や大殿筋
お腹の奥の筋肉とお尻の筋肉です。ここに硬さがあると骨盤が安定せず、上半身に負担が移ります。
手打ちとの関係
・股関節が硬く下半身の力が使えないと、体幹の回転が弱まり腕だけでスイングを補います。
・デスクワークで股関節の内外旋や内外転(足を閉じる、開脚する)の動きが全くない人はこの傾向が顕著。
テニス肘の痛みをかばいながら競技を続けている方も多くいらっしゃると思います。
股関節の動きの硬さを感じる場合は股関節まわりのストレッチを意識的にすると、結果的に肘の負担を軽減する効果がある場合もあります。
股関節を動かし支えるための筋肉は体にとって非常に大きな筋肉なので、どんな方でもケアをすることをおすすめします。